「福島町誌」発刊

2026-04-18 04:12 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市福島町区はこのほど、地区の歴史をまとめた「福島町誌」を発刊した。宿場や養蚕で栄えた変遷、水害と向き合う土地で生きる人々の歩みなどを記録した。編さん作業の着手から約10年。一時中断を乗り越え、思いを結実させた。
 13章立て。原始・古代、中世、近世、近代、現代や、千曲川の洪水と堤防、街道・交通、地割慣行、農業・川漁、教育、信仰と祭りなどで構成する。読みやすさにこだわり、A4判を採用して写真を大きく掲載した。エピソードを多く盛り込んだのも特徴だ。
 巻頭口絵は河川敷の風景写真をはじめ、築堤に関する江戸時代前期の絵地図や、50年前と現在の全景、2019年の台風被害、福島天神社の大幟の写真などを紹介する。巻末は資料編として、年表や各種名簿などを載せた。
 町誌の発刊については2016年、地元有志でつくる「歴史を学ぶ会」が中心となって区に提案したのが始まり。編さん委員会(10人ほど)を組織して作業を進めてきた。区民から古文書や写真の提供を受けたり、昔の様子や出来事を聞いたりして内容を充実させた。
 この間、23年に初代委員長の丸山行勝さん、24年に2代目委員長の須田智雄さんが他界。一時は活動が頓挫したが、3代目委員長に吉崎文雄さん(84)、事務局に塚田茂博さん(71)が就き、新たな体制で発刊にこぎつけた。
 塚田さんは「先輩方が積み上げてきたものを無駄にしてはいけないという思いだった」と強調。「町誌を通じて郷土に対する興味を持ってもらえたら」と期待する。
 吉崎さんは「(当初は)ここまで豊かな町誌ができるとは思っていなかった。若い人の感覚があったから」と感謝。これまで編さん作業に携わってきた人たちの「気持ちを継承しながら中身は進歩した」と喜んでいる。
 編さん委員会によると、旧井上村の中では初の町誌という。「共通する部分も多くあるので参考にしてほしい」としている。
 箱入りのハードカバー。本文306ページ、口絵はカラー16ページ。300冊印刷した。地元の個人・企業からの寄付金や、公益信託「駒澤嘉須坂生涯学習振興基金」の助成金を財源にした。希望者に税込み5000円で販売。問い合わせは塚田さん☎090・4442・2673。

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