2025-11-08 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の小中学校を再編し、小中一貫教育の推進を目指す基本方針案「須坂学園構想」を巡り、市民有志でつくる「須坂の『学園構想』と子どもの学びと育ちを考える市民の会」は4日、三木正夫市長と勝山幸則教育長宛てに、基本方針の年度内決定の見直しを求める1729筆の署名を提出した。
市教育委員会が示す須坂学園構想は、現在の11小学校・4中学校・1支援学校を、将来的には中学校区ごとに四つの「学園」に集約し、義務教育学校や小中一貫型学校の開校を目指す内容。市教委は、これまでの説明会で出された保護者や地域住民らの意見を踏まえ、年度内に基本方針を策定したい考えだ。
これに対し、市民の会は「市がめざす教育」や「小中一貫教育」に対する理解が進んでいないと指摘。小規模校・少人数学級の在り方やいじめ・不登校問題、地域に及ぼす影響など課題の検討も不十分とし、さまざまな学校形態の選択肢について話し合いを重ねて、「丁寧な合意形成を」と求めている。署名は10月から、市内(1412筆)や市出身者など市外(317筆)から集めた。
この日は、市民の会の運営委員ら10人が市役所を訪れ、勝山教育長に署名を手渡した。小林正洋共同代表は「(学園構想に)賛成の声もあるが、まだ十分に住民の納得が得られていない。良い学校づくりができるように時間をいただきたい」と求めた。
勝山教育長は、署名の提出に感謝し「一つの意見として伺う。子どもを中心にして、何が良いかを考えながら進めていきたい」と応じた。
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