【デュアルシステム協力企業会】ものづくり大賞NAGANO特別賞

2025-11-01 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂創成高校、須坂市と連携して人材育成と地域発展を目指す市内外の企業でつくる「デュアルシステム協力企業会」が「ものづくり大賞NAGANO2025 特別賞」を受賞した。産学官連携による地域の取り組みが評価された。10月24日、産業フェア開催中の長野市ビッグハットで受賞式が行われた。
 主催は県知事や県経営者協会長、信大学長などでつくる「ものづくりNAGANO応援懇話会」。同賞は独創的な技術力や市場性がある商品開発、次世代の産業分野に挑戦する企業を対象とする。また、地域との連携、雇用確保、良好な職場環境づくりに貢献する企業なども含む。
 受賞した同会は、須坂創成高開校の前年2014年3月に設立した。現在は、須坂市43社、小布施町・高山村3社、須高外22社の計68社が参加している。これまで創造工学科約320人(40人×8期)が学び、約130人が地元企業に就職している。
 デュアルシステムはドイツ発祥で、学校、企業、行政が協働で生徒の実践的学習の充実を図る取り組み。▽学校、企業が協働で地域産業の核となる人材を育成▽働く意義、役割などの考えを深める▽実践的ものづくり技術、先端技術の基礎を学ぶ―などが狙いだ。
 同校では創造工学科の全生徒を対象に実施している。1年生は地域産業を学ぶ企業見学や講話など。2年生は社会人として必要な能力や態度、職業適性などを考える就業体験(3日または5日を2回)。3年生は仕上げの企業実習(週1日、8週間で計8日)で知識や技術などを身に付ける。協力企業会が生徒を受け入れている。
 受賞式で同会の半谷雅典会長(前田鉄工所社長)は「これまでの地道な活動が評価されてうれしい。デュアルシステムに学んだ生徒たちは地元企業に就職してたくましく成長、地域社会に貢献している。受賞を誇りに、これからも支援を続けていきたい」と喜びと決意を語った。

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