2025-09-13 07:00 am by 須坂新聞
JAながの須高ブロックはブドウ生産の拡大に伴い、ぶどう集出荷施設の統合を進めている。2024年度に須高ぶどうターミナルセンター(塩川町)、25年度に小布施ぶどうセンター(小布施町中松)を須坂共選所(本郷町)に集約。その一環として、同共選所南側にこのほど新施設を建設した。増加するブドウの集出荷に対応する。
須高ブロックは24年度の露地ブドウの取り扱い量が約63万1500ケース(5kg換算)、販売額は約50億7100万円。このうち須坂共選所は約27万4500ケース、販売額は約22億2000万円。全体の43.4%。25年度に統合される小布施ぶどうセンターを加えると昨年実績ベースで65.0%を占める。高甫ぶどうセンターは従来通り。
須坂共選所の新施設完成で、機能的な集出荷が可能になる。これまでは現施設に午後5時以降にブドウを持ち込み、翌朝から出荷作業を実施。新施設と2カ所になることで、朝からのブドウ持ち込みを可能とした。
集約の背景として、運転手の負担軽減や輸送コスト削減に対応する物流の2024年問題があった。これまで運送会社は従来の3カ所の集荷所を回っていたが、集約により、関東や関西圏などの青果市場に向けて、よりスムーズな輸送が期待。
また、りんご・もも集出荷施設は24年度に小布施第1フルーツセンターを須高フルーツセンターに集約した。
同ブロック須高営農経済センターの青木紀明センター長は「施設統合によって、人員確保や維持費抑制が見込まれる。組合員の皆さまには不便をおかけするが、物流問題にも対応する必要がある。持続可能な果樹生産のために理解していただきたい」と話している。
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