2025-06-28 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は17〜20日に行われた市議会6月定例会一般質問で、井上地域児童クラブ(井上小学校敷地内)と井上地域公民館の複合施設化について、ふるさと納税の指定取り消しに伴う財源不足から「複合施設は建設しない予定」との考えを明らかにした。利用者の増加に伴い手狭な状態が続く児童クラブについては、学校敷地内での増築を検討しているとした。竹内勉議員や野崎天馬議員の質問に答えた。
井上地域の複合施設は、井上小グラウンド西側に建設を予定し、2028年4月からの運用開始を目指していた。市は本年度予算に設計業務委託料や用地購入費など9,500万円余を計上したが、産地偽装問題の影響で事業を先送りする方針に転換。今定例会に事業費を減額する補正予算案を提出している。
市教育委員会によると、児童クラブの登録者数(定員96人)は6月1日時点で108人(長期休み含む)。既にピークと想定していた28年度の人数を上回っている。
勝山幸則教育長は「児童クラブはそのままにしておけない状況。学校敷地内で増築できないか検討している」と答弁。中村健司教育次長は「植栽を整理してスペースを生み出したい」と説明した。増築部分には、トイレや休憩室を設置したいとした。
一方、老朽化が進む地域公民館について、中澤正直副市長は「井上地域に限らず老朽化した地域公民館は他にもある。限られた予算の中で緊急度や優先度を見ながら必要な修繕を進めていきたい」と答えた。
岩田修二議員の「複合施設は断念したのか」との関連質問に対し、三木正夫市長は「将来はどうなるか分からないが、少なくともこのような状況で新しい複合施設をつくるよりも、児童クラブを拡張して活用していく方が良い」と述べた。
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